#012弁護士の仕事術・論理術

弁護士の仕事術・論理術 (成美文庫)
矢部 正秋
成美堂出版
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1.抜粋
1 われわれの日々の生活の多くの時間は、自分が望んでいる以上に、空想や追想の断片や、心地よい根拠のない願望、あやふやで未熟な思いつき、といった脈絡のない、とるに足らない思考についやされている。
2 メモは「考えを視覚化するという気持ち」で書けばよい。
3 五十代のメモはものごとを全肯定も全否定もせず、よい点、悪い点の双方をみようとする姿勢がはっきりと出始めている。
4 本質をとらえるには次の方法が有効である。
1. 余分なものを排除する
2. ものごとの機能を重視する
3. ものごとの核心は何かを考える
4. 権威を過大視しない
5. 状況や雰囲気に引きずられない
5 人に読んでもらう書類には、三つのポイントがある。
1. 相手にわかりやすい
2. いいたいことが正確に伝わる
3. 最後まできちんと読んでもらえる
6 論理だけで迫ると無味乾燥で、迫力のない文章になる。感情と理性が微妙にブレンドされた文章こそ、もっとも説得力がある。
7 大番号、小番号をふる
8 私たちは「事実の代理人」である。「私がそう言う」のは「事実がそう言う」からでなければならぬ。自分中心をやめた人が成功する。
9 ビジネスの世界では、私に独自の価値があるわけではない。顧客との関係の中に私の市場価値があるにすぎない。
10 「話せばわかる」を前提にするな
哲学者サルトルは「地獄とは他人である」という。
自分とは育ちも環境も違う他人は、自分とは完全に違う価値観や世界像をもっている。
だが、普段からそう考える日本人は少数派だろう。
日本のような擬似同質社会では「話せばわかる」を暗黙の前提にしがちである。
日本人は「とことん話し合っても絶対にわかり合えない他者」の存在に慣れていない。
相容れない価値観を認めず、対立を曖昧にしたまますべてが流れていく。
家庭でも、職場でも、社会でも「個人の存在」は希薄である。
とはいえ、それは単に表面上のことであって、個人の間の溝は意外に大きく、他者の内面はうかがいしれない。
たとえば、リストラ、不況、離婚、事故、災害など、危機的状況に直面してはじめて自分と他人との暗く深い溝に気が付く。
同じ価値観を持ち、同じものの見方をしていると思っていたのが、人生の裂け目に直面して、実はまったく相反する見方をしていたことに驚く。
再び問う。
果たして私たちは同じ世界に生きているのだろうか。
それぞれが別の世界に住んでいると考えたほうが現実に即してはいないだろうか。
11 大学教授を対象にした調査では、94パーセントの教授が、自分は同僚より有能だと考えている。
だが、自分を見るときには、この心理から、少し割り引いて見るようにすることだ。
そして、人に接するときは、反対に水増し評価で接したほうがうまくいくことが多い。
12 金銭的利害が絡んだり、権利が対立したりすると、人の性は急速に傾きがちだ。
たとえば会社を解雇されたら、昨夜までの上司との信頼関係など、簡単に敵対関係に変わってしまう。
13「不満をいう代わりに、みずからを磨け」
過去と他人は変えられない。
だが、自分と未来は変えられる。
14 人生は囲碁よりは将棋に似ている。
小さな一手が、将来に決定的な影響を与えることがあるのだ。
因果の流はきわめて微妙で、一手のミスが次のミスを呼びさらに大きなミスを呼ぶことになりかねない。
15 では、生活のすみずみまで合理主義を実践するためにはどうすればよいだろうか。
もっとも有効なツールは、頭の中で考えるだけではなく、メモをとることである。
頭の中で考えることは圧倒的に感情に影響されるものであり、しばしば堂々めぐりを繰り返す。
頭の中で考えることは、論理一貫しないことがほとんどである。
できるだけ感情の影響を排除し、理性的に考えるためには、いったん自分の想念をメモに記し、客観かすることが必須である。
考えるという行為は、書くという行為を伴わなければ、思考として結実しないのだ。
16 自分が未来を恐れるから、未来が恐ろしく見えるのではないか。
私の未来が客観的に恐ろしいわけではないだろう。
2.意見・感想
抜粋が他の本に比べて多くなった。
今の自分にとって琴線にふれた部分が多かったのだろう。
1は自分だけじゃなくちょっと安心した(笑
1日のうち95%以上をとてもここに書けないようなことを考えている(笑
9は特にしっくりくる考えだと思えた。
この考え方のベースは「知的複眼思考法」の関係論とハイパーリンクした。

知識を血肉とするには、
「知識と知識をリンクさせるのがいい」
ということを水道屋の長谷川さんがおっしゃっていたことはまさにこれか、と感じた。
3.アクションプラン
1 メモをとれ
2 不満をいう代わりに、みずからを磨け

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